ダンボールのみの引越しの料金は?安い方法はどれ?よくある失敗も紹介
多くの人が、引越しをするときには引越し業者に依頼します。引越し料金は、運搬する物の量や運ぶ距離、引越しをする時期によって変わります。大型の家具がなく荷物が少ないなら、ダンボールのみの引越しがおすすめです。
この記事ではダンボールのみで引越しをする方法や料金相場、必要なダンボールの調達方法などについて詳しく紹介します。また、ダンボールのみで引越しをするときに注意したいポイントもお伝えします。
目次
ダンボールのみの引越し料金の目安は?
ダンボールのみで引越しをする場合、料金はダンボールの数によって変わります。また、どの業者を選ぶかによっても違います。
ダンボールが1~5個と少ない場合は、引越し業者は利用せず宅配業者に依頼するか、自分で運ぶといいでしょう。自分で運べば料金はかかりません。
ダンボールの数 | 宅配便 | 引越し業者 | 赤帽 |
---|---|---|---|
1~5個 | 約1,500~9,000円 | ||
6~10個 | 約8,000~18,000円 | 約16,000~18,000円 | |
11~20個 | 約16,000~18,000円 | 約13,750円~ | |
21~30個 | 約30,000~100,000円 | 約13,750円~ |
ダンボールのみの引越しの方法と選び方
①引越し業者
ダンボールの数が11個以上になる場合は、宅配便よりも引越し業者を選ぶ方が、安い料金で引越しできる可能性が高くなります。
引越し業者にダンボールのみの引越しを依頼する場合、単身パックを利用するといいでしょう。単身パックは、独身や荷物が少ない人向けのプランです。料金プランは業者によって異なり、小型のトラックに可能なだけ積めるプランや、ダンボールの数で料金が決まっているもの、荷物の量によってトラックの大きさを選べるプランなどさまざまです。
単身パックの料金相場
・A社 単身パックS(Mサイズのダンボール16個まで) 16,000円~
・A社 単身パックL (Mサイズのダンボール30個まで)18,000円~
・B社 単身プラン(サイズ指定なしでダンボール15個まで) 17,000円~
また、引越バービィーでは軽トラック1台分または2tS車の半分程の荷物を運べる単身Sプラン、2tS車分の荷物を運べる単身スタンダードプラン、単身で1LDKや2DKの広めの部屋に住んでいる人向けの単身LLプランの3つの単身パックがあります。荷物の量に合わせて適したプランを選べるので便利です。
単身パックを利用する場合、必ず見積もりを取りましょう。実際の引越し料金は、ダンボールの数や引越し先までの距離で変わります。また繁忙期の引越しは、さらに料金が高くなるので注意が必要です。あらかじめ見積もりを取って、正確な料金を出してもらいましょう。
②宅配便
ダンボールが10個以下と少量の場合は、宅配便を選んだ方が安くなります。宅配便は、引越し業者のように時期によって料金が高くなることはありません。料金は一律で決められているので、自分でインターネットを使い事前にダンボールの運搬費用を算出できます。
ダンボールを宅配便で送る場合の料金相場を紹介しましょう。ここでは引越しでよく使われる120cmサイズのダンボールを送る料金を、ゆうパックとヤマト運輸で比較してみます。
ゆうパック | ヤマト運輸 | |
---|---|---|
~15km未満 (同市区町村と同程度) |
1,430円 | 1,510円 |
~50km未満 (同都道府県と同程度) |
1,530円 | 1,510円 |
~200km未満 (同一の地方内) |
1,530円 | 1,510円 |
~500km未満 (関東〜関西程度) |
1,630円 | 1,620円 |
500km~ (長距離) |
1,813円 | 1,803円 |
宅配便でダンボールを送る場合、集荷と新居での受け取りに立ち会う必要があります。受取日や時間を指定して、新居へ移動しましょう。
宅配便は、ダンボールの数で料金が変わります。ダンボールの数が多くなると、引越し業者の単身パックの方が安くなることもあります。
また高価なものを宅配便で運んで、万が一破損した場合、30万円までしか補償されません。30万円以上のものを宅配便で送るときは注意が必要です。
③赤帽
赤帽を使ってダンボールを送る方法もあります。赤帽は軽トラックで荷物を運搬します。ダンボールなら約50個運べるので、単身だけではなく家族の引越しにも対応できます。
料金は、荷物の運送ではなく引越し料金が適応される場合が多く、地域や距離によって変わります。
例えば、走行距離2km以内でドライバー1名、作業時間が2時間以内の場合は、約13,000円が相場です。また赤帽の場合、土日や祝日は料金が2割増、繁忙期は1割増になります。引越し日を選べるならば、繁忙期を避けた平日がもっとも安い料金で利用できます。
赤帽の料金は利用する地域によって違うので、引越しをするエリアで事前に見積もりを取って確認しましょう。
④自力で運ぶ
自力でダンボールを運んで引越しをする方法もあります。自分で運べば、業者に依頼する必要がないので無料です。ただし、ダンボールを運べる車が必要になるので、車を所有していない場合は、レンタカーを借りる料金が発生します。自家用車がコンパクトでダンボールを一度に運べずに何度か往復する場合は、ガソリン代もその分必要になります。
また、引越しの荷物は軽いものばかりではなく、書籍や食器類などが入った重いダンボールもあります。女性が一人で自力で運ぶのは難しいでしょう。
引越しで必要なダンボールの調達方法
必要なダンボールのサイズや個数の目安
引越しに必要なダンボールのサイズや個数を確認しておきましょう。ダンボールのみの引越しをするなら、自分でダンボールを調達しなければいけません。梱包する荷物によっていくつかのサイズを用意しておくと便利です。
1人で引越しをする場合は、ダンボールは約10~15個準備しましょう。2人の場合は約20~30個、3人なら約30~50個が目安です。それ以上の人数での引越しは、1人あたりダンボール10~15個を用意するといいでしょう。
ダンボールのサイズはさまざまです。引越し業者で取り扱っているダンボールはS・M・Lのサイズがあります。
・Sサイズ 100・110サイズ(三辺の合計が100~110cm以下)
・Mサイズ 120・130サイズ(三辺の合計が120~130cm以下)
・Lサイズ 140サイズ(三辺の合計が140cm以下)
薬局やスーパーでもらえるダンボールを使う場合は、引越し業者で使う規格とは異なるものもあります。
ダンボールの調達方法は?無料で入手するには?
ダンボールを自分で調達するなら、ホームセンターやインターネットの通販サイトでダンボールを購入できます。引越しに必要なサイズや枚数を選んで買える点がメリットです。ただし、ダンボール1枚あたり約200~300円のコストがかかります。
ダンボールを無料で手に入れるなら、家電量販店やドラッグストア、スーパーで余っているダンボールをもらってくるといいでしょう。使用済みのもので、サイズも自由には選べませんが、無料です。
また運搬を引越し業者に依頼する場合は、事前に引越し業者から無料でダンボールやガムテープなどの引越し資材を提供してもらえることがあります。見積もりを取るときに、ダンボールがもらえるか聞いてみましょう。
引越しでダンボールに荷物を梱包するときのポイント
引越しでダンボールに荷物を梱包するときのポイントをお伝えします。上手く梱包しないと運ぶときが大変なだけではなく、新居での荷解きにも手間がかかってしまうことがあります。
ダンボールは十字にガムテープを貼る
ダンボールを組み立てるときは、底のフタを重ねて組み立てないようにします。この組み方では、底の中央部分の強度が弱くなり、ダンボールを運ぶときに底が抜けてしまう可能性があります。
ダンボール底面の短い辺を先に折ってから、長辺を折ります。ガムテープは十字になるよう、縦横に貼りましょう。ダンボールのもっとも圧力のかかる中心を補強してください。
重たいものは小さいダンボールに
書籍や雑誌などの重たいものは、運びやすいよう小さいダンボールに詰めましょう。大きなダンボールに入れてしまうと、重くて運べなくなったり、ダンボールの底が抜けてしまったりします。
目安は自分が持ち上げられる程度の重さです。荷造りしたダンボールを動かせるくらいの重量にしてください。ダンボールの中にすき間ができるようなら、衣類やタオル、緩衝材を詰めて、運搬のときに中身が動かないようにします。
中身を外側に書いておく
荷物を梱包したら、中身は何かダンボールの外側に書いておきましょう。例えば「リビングのサイドボードの中身」「キッチンの流しの下の棚」「寝室の書籍」と、どの部屋の何が入っているのかをマジックで明記しておくと、新居のそれぞれの部屋へ搬入しやすくなります。
引越し後、不要になったダンボールの処分方法
引越しに使ったダンボールは、新居で荷解きをして片付けが終わると不要になります。単身の引越しでも10〜15枚ほどで場所をとるので、適切な方法でなるべく早めに処分しましょう。
引越し業者に引き取ってもらう
引越し業者を使って引越しをした場合、新居の片付けが済んでから、使用済みのダンボールを無料で引き取るサービスを行っている業者があります。自宅まで回収に来てくれるのでとても便利です。
引越し業者によっては、引越し後のダンボール回収期間を設定しているところもあるので、見積もりを取るときに、ダンボール回収サービスがあるか詳しく聞いてみるといいでしょう。
資源ごみとして出す
各自治体で回収している資源ごみの日にダンボールを出して引き取ってもらう方法もあります。資源ごみに出せば、無料で回収してもらえます。指定された回収日の指定時間までに指定場所に出しておきましょう。
各自治体によって、ガムテープや留め金を外しておく、複数枚のダンボールを資源ごみに出すときには紐でまとめておくなどダンボールを資源ごみに出すときのルールがあるので、事前に確認しておいてください。
引越しの片付けが済んでも資源ごみの指定日以外にダンボールを出すことはできないので注意しましょう。
リサイクル業者や不用品回収業者に依頼する
古紙を回収する業者やリサイクル業者、不用品回収業者に依頼して、ダンボールを引き取ってもらうこともできます。これらの業者に依頼する場合は、引き取りに来てほしい日時を指定できるメリットがあります。また、ダンボールの状態が良ければ買い取ってくれる場合もあるので、業者に連絡して相談してみましょう。
注意!ダンボールのみの引越しでよくある失敗
ダンボールのみの引越しをするときに、よくある失敗を紹介します。安い料金で引越しができますが、思わぬところでトラブルやハプニングが起きる場合があります。
家具・家電の処分が引越し当日までにできなかった
引越しで運ぶダンボール以外の大型家具や家電を処分する場合、早めに手配しておく必要があります。自治体の粗大ゴミ回収サービスに依頼すると、3週間以上先になってしまうこともあります。
引越し日までに自治体で家具や家電が回収できない場合は、民間の不用品回収業者に依頼しなければいけません。時間がなく即日対応を依頼する場合は、自治体のサービスよりも高い料金を請求されることがあるので注意が必要です。
1人で運搬しようとしたら、思った以上に重労働だった
荷物が少ないからと1人でダンボールを運搬すると、想像以上に大変な場合があります。たとえダンボールが10個しかなくても、1つずつ車に運ぶなら搬出と搬入で20回は往復しなければいけません。軽い荷物ばかりではないので、1人で対応するとかなりの重労働になります。
搬出と搬入だけで疲れてしまい、新居での荷解きができなくなる可能性もあるので、友人に声をかけて手伝ってくれる人を確保しておいた方がいいでしょう。
ダンボールの質が悪く運ぶときが大変だった
無料でもらってきたダンボールを使うと、中に入れるものによっては運ぶ途中で底が抜けたり崩れてしまったりすることがあります。使い古しのダンボールを引越しに利用するときには、なるべく古いものや薄いものは避けて、強度のあるものを選びましょう。
お得に引越しするなら、引越バービィーがおすすめ
東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城エリアで引越しをするなら、引越バービィーがおすすめです。
ダンボールのみの引越しにも適した単身プランをはじめ、さまざまな料金プランがあるので、荷物の量や距離に合わせて最適なものを選べます。引越しに必要なダンボールやガムテープだけではなく、ハンガーケース、ふとん袋などの梱包資材は無料で提供してくれます。
また、不用品の買取も行っているので、処分したいものを引き取ってもらえます。電話やLINE、メールで見積もりが申し込めるので、まずは相談してみましょう。
まとめ
ダンボールのみの引越しは、料金を安く抑えられます。引越し業者だけではなく、宅配業者にも依頼できます。ダンボールの数や引越し先までの距離を考えて、どこに依頼するともっとも安いか比較してみてください。
見積もりを取るときに、ダンボールは提供してもらえるのか自分で調達するのか、引越し後のダンボール回収サービスはあるかも確認しましょう。