電気・ガス・水道の引越し手続きまとめ!時期・方法・よくある質問
引越しをするときには、電気やガス、水道などのライフラインの手続きも重要です。住んでいる地域によって連絡先や支払いの期日などが異なるため、引越しが決まったらなるべく早く電気・ガス・水道に関する連絡先を調べて手続きの依頼をしてください。
この記事では、それぞれの手続き方法について詳しく解説しています。また引越しを機に電力やガス会社を変える場合や、ガスの種類が変わるときの注意点などについても紹介しているのでぜひ参考にしてください。
目次
電気・ガス・水道の引越し手続きはいつまでにすればいい?
引越しが決まったら、現在住んでいる地域で、電気・ガス・水道を止めてもらう手続きが必要です。それと同時に、引越し先でも電気・ガス・水道が使えるよう依頼をしなければいけません。
電気・ガス・水道はいずれも引越しの当日まで使いたいものであり、引越しを終えたらすぐに必要なものです。「連絡が遅くなって引越した後も料金を請求された」「手続きが間に合わず引越し先でガスが使えなかった」などのトラブルは避けたいものです。
電気・ガス・水道の引越し手続きは、いつまでにしなければいけないといった決まりはありません。ただし、引越しするときはほかにもいろいろな手続きがあり、荷造りなどもしなければいけないため、新居に引越しする日が決まったらなるべく早めに手続きをしておくと安心です。
具体的には、引越し前の2週間〜数日前には済ませておきましょう。
電気の引越し手続きの方法
電気の引越し手続きの方法は、利用している電力会社によっても異なります。しかし一般的に電力会社のWebサイトもしくは電話などで手続きができます。電力会社の連絡先は、電気料金の検針票や領収書などにも記載されています。
遅くとも電気の停止や開始を希望する日にちの1週間前までには、手続きを済ませておくと安心です。電話で手続きをした場合は、停止手続き後の流れや電気の使用開始手続き後の流れなど詳しく説明してくれますが、Webサイトから手続きする場合は、自分で確認しなければいけません。疑問に思うことや知りたいことは、サイトの中のよくある問い合わせなどで検索するか、メールや電話で問い合わせする必要があります。
また、電話で申し込みをする際、年末や3月など引越しシーズンと重なった場合は、なかなか電話がつながりにくくなることもあります。Webサイトで手続きをするか電話または郵送で手続きをするかは、便利な方を選んでください。
電気の停止手続き
住んでいた場所の電気を停止する手続きは、今契約している電力会社に連絡して、電気の使用停止を申し込んでください。インターネットからの申し込みや電話などで手続きが可能です。手続き方法は、契約している電力会社によって違うので確認しましょう。
手続きをするときには、お客さま番号が必要になります。検針票や領収書などに記載されている番号を控えておくか、手元に書類を用意しておくとスムーズに手続きができます。
引越し先のエリアが現在の電力会社と同じ管轄であれば、引越し先の使用開始手続きも一緒に済ませられます。退去する家の電気の停止手続きを行わないと、引越ししてからも電気料金が発生してしまいます。必ず忘れずに手続きをしましょう。
電気の停止手続きにおいて立ち会いは必要ないので、退去日と何時まで使いたいかを伝えてください。退出するときはブレーカーを落としておきましょう。
また、退去する月の電気の使用料金は日割りで計算されて新しい引越し先に請求が来るので、引越し先の住所も伝えます。
電気の使用開始手続き
電気の使用開始手続きは引越し前に済ませておくと安心です。インターネットや電話で電気の使用開始手続きは済ませられます。使用開始手続きも繁忙期にあたると電話がなかなかつながりにくくなることもあるので、インターネットの方が手続き自体は早く済むでしょう。
電気使用の手続きをしなくても、スマートメーターがついていれば引越し先のブレーカーを上げるだけで電気は使えるようになっています。しかし、申し込みをしないまま使うと、電気を止められたり延滞金が発生したりするなどのトラブルが起きる可能性もあるので、きちんと手続きが必要です。
電気使用申込書は、引越し先のポストや玄関、ブレーカーなどにあります。それを使って郵送やFAXなどで手続きができます。申込書がない場合は、電力会社に連絡しましょう。使用開始月の電気料金も、日割りで計算されて請求されます。クレジットカード払いや口座振替の手続きが終わらないうちは請求書が来るので、直接支払う必要があります。
引越しを機に電力会社を変更するときの手続きは?
2016年4月の電力自由化以降、電力会社は、自由に選べるようになっています。引越しするタイミングで、別の電力会社に変更したいと考える人もいるでしょう。
携帯電話の通信会社と提携して安くなるものや、自宅のインターネット通信会社が提供している電気、エコロジーな燃料を使っている電力会社などさまざまあります。今まで使用していた電力会社と料金プランを比較してお得なところを選んでください。
電力会社を変えて契約する場合は、新しく利用したい電力会社に連絡し契約の申し込みをします。電話だけでなくインターネットでの申し込みを受け付けている電力会社もあります。現在使っている電力会社のお客さま番号も必要になるので、手元に用意しておくといいでしょう。
今使っている電力会社には、引越しする日で解約することを伝えて手続きを行ってください。引越しで電力会社を変更したい場合は、ギリギリで申し込みをすると、新しい電力会社の作業が間に合わなくなってしまうこともあるので、早めに手続きをしましょう。遅くても1週間前には新電力会社に連絡を入れてください。
ガスの引越し手続きの方法
引越しするときのガスの手続きについて説明します。ガスの引越しの手続きは、ほかの水道や電気の場合とは違い、立ち会いが必要になります。引越す日のいつまでガスを使いたいのか、引越した先での使用開始日時などについても早めに連絡したおいた方がいいでしょう。年末や年度末など引越しシーズンのときは、希望する日時にガス会社の人に来てもらえない場合もあります。
また、ガス会社によっては手続きや立ち会いが契約者本人もしくは配偶者のみと定められているところもあります。本人確認を求められる場合もあるので、引越しが決まった時点で早めに手続きの連絡をして、立ち会いの日程を決めた方がいいでしょう。
ガスの停止手続き
ガスを止めるときの手続きは、契約しているガス会社へ電話やインターネットで連絡をします。お客さま番号や現住所と引越しの日時、引越し先の住所などを伝える必要があるので、手元のメモ書きなどで用意しておいてください。
ガスを止めるときは立ち会う必要はありませんが、オートロック式の入口のマンションや、ガスメーターが室内にある場合などは、作業員が入れないので立ち会わなければいけません。引越し先への移動の交通機関の出発時間などが決まっているときは、早めに停止手続きの連絡をして、スケジュールを決めておいた方がいいでしょう。ガス会社の作業員がメーターの確認をして停止したあとにガス料金の精算も行います。日割りで使った分を支払いますが、口座振替の場合は、口座からの引き落としになります。その場で現金で支払うこともできるので、引越すときまでの当月のガス料金支払いのお金をある程度用意しておいた方がいいでしょう。
ガスの使用開始手続き
ガスの使用開始手続きは、立ち会いが必要になります。希望の日にガスが使い始められるように、ガス会社に早めに連絡を入れて、立ち会いの日時の約束をした方がいいでしょう。申し込みはインターネットや電話で行えます。
遠方から引越してくる場合は、確実に引越し先に到着している時間に来てもらう必要があります。繁忙期に引越しする場合は、希望する時間や日にちにガス会社の担当者が来られないこともあるので、なるべく早く手続きを済ませた方が安心です。少なくとも引越しの1週間前までには連絡しましょう。
ガスの使用開始手続きでは、ガス会社の作業員がガス栓を開栓したあと、ガス警報装置が作動するかの確認や、ガス漏れの有無といった安全点検もあわせて行ってくれます。確認して問題がなければガスを使用できるようになります。ガスは自分では開けられないので、必ずガス会社の人に来てもらわないといけません。
作業員に開栓作業をしてもらったら、その場で支払いの手続きも済ませておくといいでしょう。クレジットカード払いや口座振替などが選べます。支払い手続き完了まで1〜2か月かかることもあります。届くまでの間は、送られてくる振り込み用紙を使って支払います。
引越しを機にガス会社を変更するときの手続きは?
2017年4月よりガスも小売全面自由化となり、ガス会社を選べるようになりました。今契約しているガス会社よりもお得な料金のプランがあったり、電気とセットでガスを申し込むことで割引になったりするガス会社もあります。引越しを機にさまざまなガス会社やプランをいろいろ比較して、より安いガス料金の会社に変更するのもおすすめです。
新しいガス会社に変更する際は、インターネットや電話で新規加入の申し込みをしてください。また同時に今契約しているガス会社に解約の手続きの連絡もしましょう。引越しの1週間前までには済ませてください。あまり間際になってから新しいガス会社に申し込みをした場合、ガス開栓の手続きが引越しまでに間に合わないことがあります。ガス会社を変えても、開栓の立ち会いは必要なので、希望する日時にガス開栓作業に来てもらえるよう、なるべく早めに予約をしておきましょう。
引越し先でガスの種類が変わるときの注意点
引越し先でガスの種類が変わる場合、今までのガス器具が使えなくなることがあります。ガスには「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。都市ガスとプロパンガスは、それぞれガス機器の出力が違うので、今までの住居が都市ガスで引越し先がプロパンガスなどに変わる場合は、今使っているガス機器が使用できなくなります。
特に都市ガスは、供給しているガス会社によってガスの成分が違うため、同じ都市ガスでも今までのガス機器が使えなくなることもあります。
引越しするときには、引越し先のガスの種類を確認しましょう。プロパンの場合は、ガス機器は全国共通で、引越し先どこでも使用できます。しかし都市ガスの場合は、同じ都市ガスを使った家に引越しをしてもガス機器が使えなくなることがあるので、あらかじめその地域のガス会社に相談してみましょう。
できれば引越しのときに、引越し先のガスに合った新しいガスコンロなどを買い替えておくのが一番安心かもしれません。
水道の引越し手続きの方法
水道の引越し手続きも、電気やガスと同じく、利用停止の手続きと使用開始の手続きが必要です。停止手続きをせずに引越してしまった場合、水道を使っていなくても基本料金が発生してしまうので気をつけましょう。
水道の停止手続き
水道の停止手続きは、インターネットか電話で行えます。また各地域の水道課の窓口でも行えます。停止の手続きにはお客さま番号が必要になるので、手元に検針票や領収書などを用意しておくとスムーズです。水道を停止したい住所と停止希望日、引越し先の住所と連絡先などを伝えてください。
インターネットなら24時間受付しているので、引越しの準備で忙しいときには便利ですが、お客さま番号がわからない場合は、インターネットでの手続きができないので注意しましょう。作業員が停止日(引越し当日)に使った水道料金を検針してくれるので料金を支払います。
検針したその場で作業員に支払うこともできますが、口座振替にしている場合はそのまま口座振替で引き落としができます。また、引越し先に請求書を送ってもらって振り込む方法も選べます。水道の停止についても立ち会いは必要ありませんが、オートロックの家や水道料金の支払いをその場で済ませたい場合は、在宅しているときに作業員に来てもらわなければいけません。
水道の使用開始手続き
水道の使用開始手続きは、引越し先の水道局へ連絡します。引越し前に忙しくて手続きができなくても、メーターボックスにある水止め栓を左に回せばすぐに水が出ます。引越し先にある水道使用開始申込書を記入して投函すれば、使用開始の手続きは終了です。また、インターネットでも開始手続きは行えます。
電話やインターネットで開始手続きをする場合は、引越し先の住所や、水道を使い始める日などを伝えればすぐに手続きは終了します。水道料金の支払いは、水道局から届く納付通知書を使って支払うか口座振替、クレジットカード払いなどが選べます。地域の水道局によって支払い方法には違いがあるので、確認しましょう。
引越し先で水が出ないときの対処法
水道は、申し込みの手続きをする前でも使えるようになっていますが、水が出なかったときには以下のことを試してみてください。
メーターのバルブを確認し開いているかチェックします。バルブには直結給水方式と貯水槽水道方式があり、直結給水方式のバルブが開いている場合は水道局の方で水を止めていることが考えられるので連絡してみましょう。貯水槽水道方式のバルブが開いている場合は、故障しているかもしれません。管理会社や物件のオーナーに連絡する必要があります。
バルブが開いていなかった場合は、水道局のサイトを見ながらバルブを開けてみてください。
電気・ガス・水道の手続きに関するよくある質問
電気・ガス・水道の手続きでよくある質問を紹介します。
電気・ガス・水道の手続きが引越し当日になってしまったら?
ガスはガス会社の作業員に開栓してもらわなければ使えません。引越し後すぐに連絡してなるべく早く来てもらいましょう。電気と水道は、基本そのまま使えるようになっているので問題ありませんが、停止の手続きをしないと料金が発生してしまいます。また引越し先での使用料金に関してもトラブルになる可能性があるので、なるべく早く停止と開始の手続きを済ませましょう。
電気・ガス・水道の手続きは立会いは必要?
ガスのみ必ず立ち会いが必要です。また電気や水道に関しても、オートロックの住居や室内にメーターがある場合などは立ち会いが必要になります。
電気・ガス・水道以外にも!引越しで必要な手続きリスト
電気・ガス・水道以外に必要な手続きは以下のようなものです。
・郵便物の転送手続き
・インターネットや電話の移転手続き
・新聞や牛乳配達などの住所変更手続き
・金融機関、クレジットカードなどの住所変更手続き
まとめ
引越しするときはいろいろな準備や手続きが必要で、当日になるまでうっかり忘れてしまうことも少なくありません。電気やガス、水道などはライフラインで、引越す当日まで使って引越してからもすぐに必要なものです。
なるべく早めに停止や開始の手続きをしておくとスムーズに作業がはかどります。