単身パックと普通の引越しの相場比較!安く抑えるポイントや申し込み時の注意点を解説
一人暮らしを始める人や単身赴任で引越しを検討している人にとって、割安料金の単身プランはおすすめです。しかし、条件によっては普通の引越しプランの方が料金を抑えられるケースもあるため、自身の引越しがどんなプランに向いているか見極めなければ損をしかねません。単身プランと通常の引越しプランの違いや安く抑えるコツなどについて解説していきます。
目次
単身パックの相場は?普通の引越しとの料金比較
単身パックの料金相場は荷物の運搬距離やコンテナの指定サイズにもよりますが、2~4万円程度のケースが多いでしょう。一方で、トラックに積み込みを行う普通の引越しプランは同一都道府県内の引越しで3.5~4万円程度、長距離の引越しで5~7万円程度が相場となっています。単身パックの引越しは同条件の普通の引越しに比べて、おおむね40~50%ほど割安に抑えられる傾向があるといえるでしょう。
単身パックの特徴と相場
単身パックとは、指定サイズのコンテナまたは指定数のダンボールに荷物を積む単身者向けの引越しサービスです。業者によってコンテナの大きさは異なりますが、一般的には高さ175cm・幅105cm・奥行105cm程度のコンテナを設けているケースが多いでしょう。普通の引越しと違い引越し業者の見積もりの算出や訪問が不要で、ほかの引越し荷物との混載も可能なため、普通の引越しよりも安い料金設定となっています。
普通の引越しとの違いはここ
普通の引越しとの違いは大きく分けて3つ挙げられます。
1つ目は、荷物の積載量に上限があることです。普通の引越しでは、軽トラックから4tトラックまであらゆる積載量のトラックを貸し切り、引越しを依頼します。一方で、単身パックではコンテナの大きさや段ボールの箱数が決まっており、一般的なコンテナは2tショートトラックの1/5程度以下の積載量です。指定のコンテナサイズ以上の家具・家電や自転車は積み込みが不可能なので、確認しておきましょう。
2つ目は、梱包資材の提供有無です。普通の引越しでは無料で提供されることの多い梱包資材ですが、単身パックでは基本的に梱包資材の提供はサービス外となっている点です。段ボールなどの梱包資材や開梱後の梱包資材回収は別料金となるため、引越し費用に上乗せされることを覚えておきましょう。家具の解体・取り外し・取り付けなども同様に、無料で対応してもらうことはできません。
3つ目は、荷物の集荷日と降ろし日にタイムラグがあることです。普通の引越しでは荷物の積み込み後、速やかに転居先へ運搬されますが、単身パックでは荷物の配送に最短1日以上かかります。また、曜日や時間帯によってはオプション料金対象となる可能性もあります。料金の確認はもちろんのこと、スムーズに新生活をスタートさせるためにも、集荷日と降ろし日について計画的に業者と打ち合わせしておく必要があるでしょう。
こんな人には単身パックの利用がおすすめ!
単身赴任
単身赴任により家族と住む自宅から単身赴任先の住居に転居する場合は、単身パックがおすすめです。必要な家具・家電は転居先で新調することで、単身パックのコンテナにも十分積み込める程度の荷物量に抑えられます。単身赴任における引越し費用は会社が負担してくれるケースもあるため、できる限り引越し費用を抑え、浮いた費用を生活必需品に回すなど賢く活用しましょう。
家具・家電付き住居への引越し
すでに家具・家電が備え付けられている物件に引越す場合も、荷物を最小限に抑えられるため単身パックに適しています。引越し費用は業者への支払い以外にも、高額な家具・家電から細かい消耗品まで多方面で費用がかかります。家具・家電付きの物件は、引越し費用の軽減にも効果的といえるでしょう。
シェアハウスへの引越し
複数人で一つの住居を共同利用するシェアハウスも、家具・家電が備え付けられているケースが多いでしょう。さらに、個人の部屋の大きさもそれほど広くないため、持ち込める荷物量が限られます。家具・家電以外の荷物のみ搬入するのであれば、単身パックのコンテナで十分収まるでしょう。
転居先で家具・家電を買う予定
一人暮らしを始める人も、単身パックの利用に向いています。家電は転居先で新調しベッドなどの大きな家具は自家用車で運搬ができる場合は、単身パックのコンテナに積み込める程度の荷物量に調整できるでしょう。
単身パックだと反対に高くつくケース
積み込む荷物量が指定サイズのコンテナボックスや指定数のダンボールに収まれば、安くてお得な単身パックですが、収まらない場合は料金が増加します。単身パックのコンテナボックスや段ボール箱の追加は有料のため、時期にもよりますが追加個数が増えれば普通の引越しの方が安い場合もあるでしょう。荷物量の調整も、コンテナやダンボールの追加もしない場合は、ほかの方法で荷物を運ばなくてはなりません。自家用車やレンタカーなどで運んだり、宅配便など別の輸送手段で送ったりすると別途で費用がかかるため、最終的に普通の引越しより高くつく可能性があるのです。
単身パックを安く抑えるためのコツ
基本的には割安なプランである単身パックですが、コンテナボックスやダンボールの指定数を超える場合には追加料金が発生します。単身パックのメリットを最大限に活かすために事前に行える準備について、以下で紹介していきます。
荷物量を事前に確認する
追加料金の発生を避けるために自身の荷物量が単身パックで運搬可能か確かめるには、引越し業者のサイトなどで単身パックのコンテナサイズを確認し、手持ちのダンボールと比較する方法があります。コンテナと同じ大きさ程度のダンボールを用意してイメージすることで、自身の荷物量が単身パックに対応するか否かの目安にできるでしょう。
また、「AR Ruler」というアプリを活用すれば、自宅に居ながら簡単に単身パックで運べる荷物のシミュレーションが可能です。実際に積み上げた荷物の写真を撮ると、縦・横・奥行の3辺が計測されるため、依頼予定の引越し会社のコンテナサイズとの照らし合わせが可能です。荷物をひとつずつ計測するよりも、スムーズにサイズ感を確かめられて便利でしょう。
梱包材の調達を安く済ませる
引越しの梱包に使用するダンボールの調達は、まとめ買いがお得なネット購入やバラ売り対応しているホームセンターなどを活用する方法があります。スーパーなど無料でダンボールを持ち帰れるサービスを提供している店舗もありますが大きさはまばらなので、時間に余裕を持って探してみるといいでしょう。
引越し前の準備は入念に
引越しは、プラン選び・梱包材の準備・荷造りなどのほかにもさまざまな手続きが必要です。手続き漏れで困らないためにも、引越し前に計画的に準備できると安心でしょう。特に押さえておきたい準備について、以下で解説していきます。
・役所関係の諸手続き
異なる市町村に引越す場合は、転出届手続きと国民健康保険の引越し手続きを行います。資格喪失手続きと引越し先での加入手続きを行いましょう。同一市町村に引越す場合は、転居届手続きと国民健康保険の住所変更手続きが必要です。ただし、一時的に引越しをする学生や、1年未満の単身赴任の場合などは住民票を移動させる必要がないため手続きは不要です。
・ライフラインの手続き
電力会社・ガス会社・水道局に連絡し、旧居での解約と新居での契約の手続きを行います。引越し日の1週間程度前に済ませておくと安心です。
・インターネットの契約手続き
インターネットは契約から開通までに2~4週間程度かかります。引越し日の1か月前までに、申し込み手続きを行いましょう。
・郵便物の転送手続き
郵便物の転送サービスは1年間有効です。引越しの1週間程度前までに郵便局で手続きするとよいでしょう。
単身パックで引越しするなら引越バービィ
東京・千葉・神奈川・埼玉・茨城の引越しを手掛ける引越バービィの単身者の方向けプランは、荷物量が軽トラック1台分〜1.5t車の半分程度に収まる作業員1名の「単身Sプラン」・荷物量が1.5t車に収まる作業員2名の「単身スタンダードプラン」・大きめの家具や家電など荷物量の多い方向けの「単身LLプラン」の3つがあります。ハンガーボックスやダンボールなど梱包資材の無料提供に加えて、不用品の片付けやハウスクリーニングなどオプション内容も豊富に取り揃えています。
距離・物量・時期によって引越し料金が変動するため、電話やLINEで問い合わせましょう。最速30分で見積もり・回収が可能なので、急ぎの方や忙しい方にもおすすめです。
まとめ
割安料金で設定されているケースの多い単身パックですが、積載量に限りがある・当日中の受け取りが難しいなどの難点もあります。荷物量に不安がある人は依頼予定の引越し業者サイトを参考にシミュレーションすることで、自身の引越しに単身パックが最適か否か確認すると安心です。単身パックのポイントを押さえて、何かと費用のかかる引越しをお得に賢く行いましょう。